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1グラムの思考

思ったことを文字におこしているだけのブログ

余命宣告されたらの話

価値観

友達と1週間ぶりに会った。たったの1週間ではあるのだが、以前は同じビル、わたしの数メートル先のデスクに座っていて毎日お話をしていたので、なんだか少し変な気分だった。

とても楽しく、ひさしぶりに涙が出るほど笑ったのだが、ふとしたきっかけで「いつ死ぬかわからないもんね」という話をした。
ある日突然死神が来て「明日死にます」と言われたらどうする?ある日突然医者に「余命3ヶ月です」と言われたらどうする?そんな問い。


明日死ぬ、あるいは余命3ヶ月、と言われたらどうするだろう。


現実的な話をするなら、まず今ある貯金、私物、
諸々の遺品となるものの受け取り手を決めるだろう。今住んでいる賃貸マンションの連帯保証人に連絡を入れたり、大事なものを処分するなり譲るなりする。遺書は絶対に残す。筆を取り、思いのままに書く。


イムリミットが明日の場合は、少し時間が足りない。
きっと1日のうちに好きなものをできるだけ詰め込むだろう。主に食に関することだと思われる。

イムリミットが3ヶ月の場合は、人生のうちにやりたかったことをやる。
休職をし、
その日のうちにヘブリディーズへの航空券を購入する。
城の崎で小説を執筆する。
着物を身に纏ってお気に入りの噺『明烏
』を聴く。
卒業校を訪れてキャンパス内の大木にくくられたブランコに座って読書をする。
遠方の知り合いに会いに行く。


それらを叶えていくとき、
あいするひとが側にいればしあわせよね、と大真面目に言ったら、友達は「やだ、あなたからそんなロマンチックな話を聞くなんて」と笑った。

じゃあきみは?今付き合ってるひとのこと、愛してないの?そばにいたくないの?」と聞いたら、友達はすこしだけ表情を引き締めて、「愛とかわからないけど、まあ一緒に過ごしたいよね」と答えた。


わたしが最後の時間を過ごすとき、だれが隣にいるのだろうか。そんなことを考えながら、帰路についた。