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1グラムの思考

思ったことを文字におこしているだけのブログ

仕事への熱意がないの話

価値観

今の職に就いてから1年半以上経つ。仕事の幅はとても広く、色々な分野に手を出すことができて、すぐに飽きてしまうわたしだけれどなんとかバラエティを維持できている。

しかし、もやもやがすごい。数ヶ月前に何かが爆発して仕事の不満をぶちまけたことがあるが、昨日「今まで一番楽しかった仕事は?」という問いを投げかけられたのをきっかけに、すこしもやもやを言語化できそうな気がした。


熱意がない。やる気、とは似ているがすこし違う。
この仕事をやりたいと強く思う気持ち、これを遂行させようという強い意志、そのプロジェクトに対する活力。それらがほとんどないことに気づいた。



試験的に運用していたプロジェクトがある。プランニング、立ち上げ、運営、そのすべてを自分自身でやった初めてのプロジェクトだ。それをやろうと思った時のことをはっきりと覚えている。2015年の終わり頃、上司に「2016年はどんなプロジェクトがやりたい?」と聞かれた。「動画に携わるもの、SNS に携わるもの、ローカライゼーションに携わるもの」と、とてもざっくりなアイデアだけが3つ提案された。SNS 関係の業務にはもうすでに少し手を出していたのだが、がっつりとやる気にはなれなかった(余談だが、今年はその SNS のプロジェクトを任されることになった…)。ローカライゼーションも、わざわざプロジェクトにしなくても関われる方法を知っていた。ならやったことのない動画関係の仕事かな、とそれを選んだ。その程度だ。

いちからプロセスを考えて、部署のディレクターレベルの人たちにゴーサインをもらうためにしっかりと仕組みを作って、プレゼンをした。それが2016年1月だった。その時のプレゼンをたまたま今日開いて、この頃と比べたら今はずいぶんとプレゼン能力が上がったなぁと思いつつ、このプロジェクトについて考えた。ディレクターに気に入られ、無事にローンチし、何やら好評だったので最初は数ヶ月の試用だったはずが半年に伸びた。成功点とともに問題点も見えてきて、じゃあその問題点を克服するにはどうすればいいのか、データと睨み合って原因を探ったり、改善案をいろいろ出したりしてまたプロジェクト案を練り、プレゼンをして、今度はもっともっと大きな規模でもう半年テストすることになった。何度かつまづきそうになって悩みはしたが、あぁよくここまでもってきたなぁ、と妙な気持ちになった。

そして約束の半年が経ち、試験期間が終わった。大きなミスはとくになく、作業を怠ったこともない。しかし試験が終わり、数字などを計算していくと、このプロジェクトの今後の優先度はあまり高くないことに気づいた。このまま本格的に運用するよりも、小規模で継続させていくことのほうが効果的のように思えた。それを上司に伝えたら、「きみのプロジェクトがそろそろ終わるのか。どうだった?今はどう思う?」と聞かれた。


どうも思わない、と上司に正直に言えなかった。
たのしかったです、とにこやかに答えた。嘘ではない。楽しい瞬間は何度かあった

しかしこのプロジェクトが終わることを無感情で受け入れていることに気づいた。心残りも、悔しさも、あるいは達成感も、なにもない。すごいね、と言われても、ウン、アリガトウ、としか言えない。

 

冒頭でもすこし触れたが、昨日べつのチームの人に仕事を褒められ、「今までやった中で一番好きだった仕事は?」と聞かれた。何も思いつかず、一瞬言葉に詰まったが、頭にぱっと浮かんだ適当なプロジェクトについて語ってしまった。空っぽだなぁ、と自覚しつつも、「楽しいものはなかったです」と初対面の人に言えるわけがなかった。今まで携わってきたプロジェクトは大小あわせて十を超えるが、熱意、というキーワードはどこにも見当たらない。

それでもまわりは評価してくれて、がんばってるねと声をかけてもらった。しばらくモチベーションにはなるが、それは飽きずに続けるという意味でのモチベーションであって、やる気ブーストになったり、あるいはプロジェクトに感情移入するほどの効果はなかった。むしろ、熱意をもって仕事に取り組まなくてもなんとかなるのか、テンション低めに淡々とこなしてもなんとかなるのか、とちょっとだけがっかりもした。手を抜くなんてことは絶対にしないし、どれも真面目に取り組んでいるけれど、いわゆるパッションがない。本当はもっと楽しみたいし、これはわたしがやる!と熱意を持ちたい。アツくなってみたい。しかし、そんな心はどこかに置いてきてしまったようだ。

 

職場の環境はいい。わたしが所属しているチームは小さく、仲も良い。変ないざこやや面倒な派閥もない。上司はマイクロマネジメントしないし、「飽きてない?」と気にかけてくれる。上司のことは好きだし、尊敬もしている。在宅にも寛容で、定期的にわたしは家からテレビ会議に参加し、出社時間・退社時間も自由にしている。おまけに、デスクに縛られない。おそらく1日のうち半分近くは自席以外の場所にいる。

不満を言うならば、職場が東京のど真ん中にあることだ。不快でならない。もうひとつの不満は、完全リモートで働けないことだ。どういうわけか、わたしは在宅で働いている時のほうが生き生きとしていて、仕事も進む。リモートだと誘惑が多すぎて、という言い分も理解できるが、好きな格好で、そして好きなペースで働けることは本当にストレスフリーなのである。さらに言ってしまえば、わたしはべつにオフィスの人たちと会議をたくさんするわけでもないので、常に居る必要性がまるでない。しかしいくら自由な社風と言えどルールは存在するわけで、わたしはそのルールに縛られてオフィスに足を運んでいる。

オフィスで働くことが嫌なのではない。あくまでも「リモートで働けない」のが嫌なのだ。移動時間は面倒だが、ほとんど混まない線に乗っているので基本的には座って読書をしたりスマホでニュースを読んだりしている。多くの会社員が思う「満員電車がしんどい」なんてことはまったくない。オフィスには友達もいるし、知り合いも本当に多い。仕事の合間、暇だったりちょっと寂しかったりする時は、知り合いと一緒にお茶をしたり甘いものを食べに行ったりボドゲをやったりしている。おしゃべりもいっぱいできて基本的には楽しいことばかりなのだが、やはりわたしにとっては「リモートで働ける自由」というのは大事だ。とんでもないわがままなのは承知の上だが、好きなところで働けることに喜びを感じてしまうのだから仕方がない。

 


さて、仕事に熱意を持つことができない話だった。熱意がないことと合わさって、リモートで働けない不満。割合にすれば7:3くらいなのでまずは前者をなんとかしたいのだが、残念ながら良い案が思い浮かばない。
興味のある仕事は?と聞かれればいくつか挙げられるが、それらは「それなりに楽しめる」という意味なので、必死になれる、ということではない。あぁ楽しい、もっとやりたい、と思えるような仕事はいったい何なのだろう?時間を忘れるほど一生懸命になれる仕事はいったい何なのだろう?


嗚呼。散歩家になって、気の向くままに歩き倒して、おいしいものをお腹いっぱい食べられたら。