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1グラムの思考

思ったことを文字におこしているだけのブログ

眠れぬ夜の話

痛い夢をみて、3時頃に目が覚めてしまった。嗚呼夢か、と安堵するもどうも心拍数が正常に戻らず、結局布団を抜け出し、1人掛け用ソファの上で丸くなってみたり、洗面所の中をぐるぐると輪を描いて歩いてみたり、歯を磨いてみたりするが、やはり寝付けそうな気配はなかった。すっかり冷え切ってしまった身体で今は洗面所の床に座り込み、少しでも落ち着こうと文字を叩いている。

 

痛い夢をみた。これは夢なのだとはっきりと認識ができるくせに、明晰夢のペースに心が飲まれてしまってひどく落ち込んだ。最近は吹っ切れたものの、過去は感情移入をしてしまっていた人が主人公だったのだが、今回のわたしはまったくの第三者として現れていた。わたしの知らない人が、わたしがまだ知らなかった人へと宛てた書があって、その場にわたしは居てはいけないのだと悟った。あまりにも個人的な感情が渦巻いて、あまりにも個人的な過去で包まれていた場面だった。しかし足はすくみ喉は詰まり、その場を立ち去ることも一言も発することもできなかったわたしはただただ木偶の坊のようにそこに座り続けた。後ほど共通の知り合いが夫妻で現れたが、顔には靄がかかっており具体的に誰だったのかは思い出せない。しかし何も知らされていなかったあの夫妻は、無邪気な言葉でわたしを殺しにかかったのだった。


今思えば夢の中でわたしに直接向けられた言葉や感情は何ひとつなかったし、だれかに感情移入をすることもなかったのだが、わたしはまるで罰を与えられているような感覚に陥っていた。わたしが引け目を感じていたこと、わたしがきっともう少し上手に出来たこと、わたしが恐れていたことが、そのまま具現化してしまったかのようだった。試しにメモ帳に細かく書き出してみたらどうも数が多くなってしまって、5つめを書いたところでやめた。

きっかけはあった。昨晩わたしはひどく緊張をしていたし、またふとしたきっかけで二人の人間を、あるいは大勢の人間を、無意識に較べていた。それと同じように、夢の中のわたしは、わたし自身を較べていたのだろう。較べて、相応しさについて考えて、悲観的になっていた。


こんな夢に揺らぐほどわたしは自信喪失していないはずだ。僅かながらではあるが自己肯定ができている部分はあるし、また他者に肯定をしてもらっている部分も多くある。不安になる要素など何もない…はずだった。こんなのただの夢だ、たまたま少し弱っていたタイミングに付け込まれただけだ、と自分に言い聞かせる。このようなものに心を試される段階はもうとっくに克服して過ぎ去っているはずだ。こうして眠れずに4時を過ぎてもなお、蝕む想いを文字におこしてなんとか排出しようとするわたしはなんとも愚かなものである。到底眠れそうにはないが、波立っていた心に少しばかりの平穏が訪れたように思う。今日はあまり無理をせずに1日を過ごすことにしよう。